世界各国のコーヒーの特徴
お家・コンビニ・カフェ・自動販売機など、今やどこでも美味しいコーヒーを味わえる今の時代ですがコーヒー豆に注目したことはありますか?
最近では、種類豊富なコーヒー豆から自分で選ぶことができるカフェも珍しくありません。
そこで今回はカフェやコーヒーショップでよく目にする国別のコーヒー豆の味わいを解説したいと思います。
まず最初に、”コーヒーベルト”いう言葉を耳にしたことはありますか?
コーヒーベルトとはコーヒーの栽培に適した地帯のことで、赤道を挟んで北緯25度から南緯25度までの一帯をさします。
コーヒーは温暖で湿度が高く、標高の高い場所を好み、一般的に熱帯や亜熱帯の地域で育ちます。
コーヒーの生産地として南米やアフリカなどの国が多いのはそのため。
またコーヒーの味や香りは気候・風土や土地の肥沃さの違いなどで異なります。
なので同じコロンビア産でも高地産と低地産では味が異なり、コロンビア産・ブラジル産と産出地が違っても栽培の条件が似たものは似た味がする。
私たちが飲んでいる1杯のコーヒーの味は、豆の種類、栽培地の気候条件、土壌の特性、収穫方法、保存状態、そして最終的な抽出方法など、様々な要素が複雑に絡み合い、作られています。
エチオピア産コーヒー豆の特徴
コーヒー発祥の地として有名なエチオピア。
人口の10%以上が生産に関わっていると言われています。また生産量はアフリカの中では1位で、生産量の50%が国内で消費されているのも大きな特徴です。
エチオピア産のコーヒーの特徴は、果実のような甘みとフルーティーな香り。
コーヒーを抽出しているときからしっかりとした香りが漂ってきます。これらの香りは、豆の精製方法(果実から生豆を取り出す方法)や、焙煎度によって変わるため、同じエチオピアのコーヒーでもお店によって味や香りが異なるので、飲み比べてみるのも面白いかもしれません。
ブラジル産コーヒー豆の特徴
世界のコーヒー生産国といえばブラジル。
その量は世界の総生産量のおよそ3割を占めるほど。約100年程前、ブラジルへ移住した日系人が、今のコーヒー大国を作り上げた歴史も日本人としてとても興味深いものが。
一般的にコーヒーの味は軽さ、苦味、酸味、コクを軸に分類されます。ブラジルのコーヒーは種類によりますが、苦味と酸味が柔らかく、軽さとコクもしつこさがなく、クセのない飲みやすさが魅力。総じてバランスが良いのがブラジルのコーヒーの大きな特徴。
コロンビア産コーヒー豆の特徴
世界でブラジル、ベトナムに次ぐ、第3位の生産量を誇るコロンビア
コロンビアは南北に広がる国土のため、地域によりコーヒー豆の香りも変わります。
北部 | 1,000〜1,300mとやや低めの標高。コクが強めで酸味は少ない。 |
中部 | 1,300〜1,700mとコーヒー栽培に適した標高。バランスが良い。 |
南部 | 1,800mを越える標高で寒暖差も大きい。柑橘系のフルーティな香りと酸味が強い。 |
やわらかな苦みと酸味のバランスが良く、すっきりとした味わい。クセが少ないので飲みやすく、ブレンドのベースとしてもよく使われます。
日本で耳にするの銘柄のひとつ「エメラルドマウンテン」はコロンビア産のコーヒー豆。
筆者自身、コロンビア中部に位置するコーヒー豆の生産で有名なサレントという小さな町の農園を訪れたことがあり、雑味のない重厚な味わいだったことを覚えています。
ケニア産コーヒー豆の特徴
ケニアのコーヒー産業の歴史はまだまだ浅く、しかしケニア産のコーヒーはクオリティの高い独特な味わいがあり、近年世界中から注目を集めています。
コーヒー豆の焙煎度によって味わいがガラっと変わるのも特徴。
そんなケニア産のコーヒー豆の特徴は風味の豊かさ。
ベリーや柑橘系のフルーツを想起させる明るい酸味と、やわらかな苦味とコクを持ち合わせており、芳酵で重厚な風味も魅力的。
コーヒーを飲む時に立ち上る、香りをかぐだけでも心がやわらぐでしょう。
グアテマラ産コーヒー豆の特徴
グァテマラは18世紀中頃にコーヒーが持ち込まれ、栽培されるようになったと言われています。
グァテマラのコーヒーの味は産地によって異なりますが、主な特徴としてリンゴのような酸味とチョコレートナッツのような甘み、香りは柔らかいフローラルな香りで、濃厚なコクがあります。
ペルー産コーヒー豆の特徴
ペルーはアンデス山脈とアマゾン川によって水源が豊富であり、気温は20~30度と比較的温暖。
1日の寒暖差が激しく、湿度も高め。とコーヒーの栽培に適した環境と言えます。
ペルー産のコーヒーはマイルドで、後味に甘味が広がります。南米特有のナッツのような風味があり、軽めのコクとほど良い酸味に加え、まろやかな苦味が特徴のコーヒーです。
まとめ
今回は、国や産地によって異なるコーヒーの味わいについて解説させていただきました。
国や産地以外にも精製方法や焙煎度、抽出方法によって異なるのがコーヒーの難しいところでもあり面白いところ。ぜひ今回の記事を参考にしていただき、気分やシーンに合わせてコーヒー豆を選べるようになると、カフェやお家での時間がよりいっそう豊かなものへとなるはずです。
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